スライハンドの魅力は、早い現象、です。。
手先の技を使ったマジックを、Slight of Hand といい、日本語で訛ってスライハンド。。出現、移動、分裂、増加減少、変化、消失などの現象が、もうパッパカ、パッパカ、もの凄いスピードで発生させることが出来る特徴があります。。
この速さから、お客様の意識と目線を釘付けに出来る可能性を秘めている、と感じています。。演じる方も忙しないですが、見る方も多少の集中力が必要なのかもしれません。。
逆に、あまりにも現象の変化を早めたり、ついつい演技を急ぎすぎると、何をしているのか伝わらない事もあるので注意が必要です。。きちんと見てもらえない、楽しんでもらえない、という危険性も持っている、と思っています。。
昨年、マジックを再開した、と、他大学の後輩に連絡したら、先輩のスライハンド素敵でした、とメッセージが届きました。。プロダクションとイリュージョンが主体だったので、スライハンドは大きなホールではやっておらず、一緒に行った慰問かなぁ、合宿かなぁ、デパートの売場に来てくれたのかなぁ、と。。
1つの演技で、スライハンドでは現象が50以上、プロダクションで20くらい、イリュージョンで10以下ではないでしょうか。。
最近の寄席などでは、何かどんどん出る華やかなプロダクションの方に演目指定が来る様にもお聞きしますし。。スライハンドは一般的には少し人気がないみたいですが、若き方は、手軽さや技術習得の楽しさからか、取り組まれる事が多い様に感じています。。
その中でも、トランプを使うミリオンカード、これも和製英語で、Card Manipulation は、割と分かりやすく、人気がある方なので、これを核にしてスライハンドに取り組んでいくつもりです。。まあ、カードが出るので、プロダクションとも言えるのかもしれませんが。。
そんな両刃の剣の様なスライハンドに、しばらく付き合ってみます。。
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