トランプの奇術師 ♣️

マジックの雑談、日頃感じた事など

エッセンスを掴め

東京からわざわざ千里山の大学まで、その方はお越しになられました。。では、演技タイトルは、2枚のジョーカー、で、4分でお願いね、と。。テレビ局のディレクターさんは、にこやかな普通の方でした。。

 

学外発表会で15分くらいだったので、さぁ、どうするか、と。。まず、ペアを組む相棒が、作り直したい、と。。演出で使っていた大きなカード3枚は、2枚の可動タイプに製作し直しとなり。。これまた、駅前の材木屋と往復することになりました。。このカードに、美術クラブの方にお願いして格好良く Joker を描いてもらって。。

 

道具製作と並行して、ムダをなくす検討を開始となり、先に4分の曲を作って、それに合わせることにしました。。ガラスの通り抜けは道具が壊れていたので除いて、残りのシャドーボックスと人体浮揚からの消失は、基本そのままでいくことにして。。そして最後のクライマックスです。。

 

ああでもないこうでもないと試行錯誤し。。学内のホールを借り切って、何度も通しを繰り返し。。時間短縮だけでなく、最初のツカミに人体出現をパッと入れて、伏線を張る薔薇の花をアクセントとして、2回同じ様に繰り返して、意味深の登場シーンに付け加えました。。

 

本番前日、テレビ局に入り、事前の演技チェックは、道具なしで。。こんな感じです、と、ご確認頂きましたが。。4名が、単にごちゃごちゃ動くだけの変な演技だったと思いますが。。慣れた感じで動くので、OKみたいでした。。

 

翌朝、テレビ局の建屋に入る前で小林亜星さんとすれ違い、別棟では大勢でダンスレッスン、少し事務所に入ると萩本欽一さんの看板と資料山積み状態で、こんなところかぁ、と。。

 

続いてスタジオ入りし、我先にと舞台の確認で。。出来ると分かった時は、本当にホッとしました。。しかし、照明装置にズボンを引っ掛けて、割と大きく破いてしまい、会場におられた出演者の友人の方に縫って頂いて本番に臨みました。。

 

軽く演技を確認した後、観客役の方がぞくぞく入ってこられ、AD の方のハイ!、に合わせて何度か拍手の練習です。。次に、司会の土居まさるさんと南美希子さんが颯爽と入られ、いよいよ開始という感じで。。

 

5, 4, 3, 2, キュー と、本番をむかえました。。身体が4分を捉えていたので、特に緊張することもなく、やるだけでした。。

 

結果は、下馬評を覆し、学生ながらグランプリを頂きました。。近江俊郎さんが発表の時に二つ折のカードを広げたら、横から名前が先に見えたので、何とリアクションしようかと思いました。。

 

その後、六本木で飲んだビールが今までで一番美味しい、と感じています。。

 

End