トランプの奇術師 ♣️

マジックの雑談、日頃感じた事など

精度を上げる

ミリオンカードの冬の朝練は、手が悴んで。。でも、どこの完成度が低いのかが分かります。。そこで、その技をどうすればもっと安定するのか、と、手を動かしながら考えています。。まあ、寒冷地走行試験みたいなもので。。

 

寮にいた頃、実験車を走らせていた友人が何ヵ月かしたら戻ってくるので、休日だった朝は、フランスパン屋によく行きました。。ところが、車を発進させるまでが大変で。。前に出てウインカーを付けろとか、後ろに回ってブレーキを踏めとか。。さあ、出発と思ったら、前方ヨシ、後方ヨシ、左ヨシ、右ヨシをやらされ。。

 

教習所の教官を横に乗せている様な感じでしたが、ハイ、こうしてぇー、と言ってくれて、パターンが決まっていて、こんな感じで教えると安全でいいのでは、と思いましたが。。

 

車を買い変える時はお勧めがあって、本当は寒冷地仕様車が装備品がしっかりしていて値段の割にイイとか。。車種が決まると、次に、寮に来ていたディーラーの方からお勧めを受けて。。最近は、ムーンルーフが無いので少し淋しい思いをしています。。夏には発進前に熱気が直ぐに抜けて、走らせると開放感があっていいのですが。。

 

ところで、機械加工での精度は、ここからここまでの間の寸法、この公差は軸物であればバイトで削ってから次に砥石で研磨するとか、だんだんと縮めていって製品図面の範囲内におさめます。。ですが、どういう形か、も大事で。。

 

出図したら、これは古いわ、と、直線が少し滲んでいて、はて、どうするか、と、やっていたのですが。。幾何公差の形状公差は、普通、円筒度で指定されているのですが、古い機種は真円度・真直度・平行度の組み合わせになっていたりして。。どちらで書いても作り方は同じなのですが、円筒度がスッキリ分かりやすかったなぁ、と。。

 

エンジンは、カムシャフトを交換する事があるのです。。そのため、カムはいつまでも生産が続きます。。その中でも、30万Kmは走るタクシーのカムは耐久性をアップしてあって、加工箇所が多く実に面倒で。。でも、そんなに生産数はなく、NC機を並べる新設ラインの中に古い専用機が残ったりして。。その時は、タクトもちょっと長めになって。。

 

カムは研削で精度内におさめますが、クランクはさらに1桁違うのでペーパーラップと言って最後に油紙でゴシゴシ擦って仕上げるのです。。これは、専用機をもらって来まして、それをさらに改造してもらったのですが。。生産機種交換時の段取替時間をほぼゼロに、その自働化に成功しました。。これでやろう、ということで、やってみたら出来てしまったのですが、元々の開発元から、どうやってるの?、と電話がかかってきましたが。。

 

プログラムの精度向上は、例外処理の部分が重要と思っています。。ある日、マシニングセンタが、ワークを固定している治具に向かって激突し非常停止しまして、うわっ、こんなことあるのか、という破壊状態で。。はー、どうなるのか、と見た瞬間は途方に暮れる様な状況でしたが。。

 

でも、すぐに飛んで来てくれて、治具の上に乗りあげての復旧作業は素晴らしく、1日かからず動き出しました。。しかし、どうもあやしい、と思って、NCプログラムの講習を2日ほど受けに行って、そのプログラムを眺めたら。。異常処理部分が、おかしいのです。。

 

そこで、試しに工具を付けずに、マシニングセンタをストライカーを弾いて起動させ、途中で、ボン、と非常停止の赤ボタンを押したら、引かないといけない所、見事に違う動きをしました。。間違い探しで、そんなに勉強しないでください、と言われましたが。。

 

若造ながら少しきつく言ったんだと思います、でも、その後、飲み会に誘って頂いて、その時、えらそうに、いい機械を作ってほしいとか、ライン全部の工作機械を作ってほしいとか、熱く要望させて頂いた様な気がします。。

 

さて、マジックの練習は、試行錯誤が大切で。。特に、本番でミスしたところを見直しています。。それと、綺麗に不思議に魅せるために、もう少しこうしたい、というところがありまして。。でも、いきなりそこに到達できないので、まずはこの辺から、と、徐々に近づけていっています。。まあ、考えながらの個別練習と、通し練習の繰り返しが基本ですが、だいぶと、さぼり気味で。。

 

End