トランプの奇術師 ♣️

マジックの雑談、日頃感じた事など

生物に学ぶ

一大決心という程でもないのですが、ちょっと雑学で本を読んでみよう、と楽しみ始めています。。その中で、「コンコルドの誤り」という言葉を知りまして。。

 

イギリスとフランスが共同開発したマッハ2を越える細長い格好の超音速旅客機ですが、これは莫大な投資がかかり、途中でやめれなくなったそうで。。完成させたが燃費やメンテナンス性が悪くて、16機しか受注できずに商業的には失敗。。

 

カジノでこれだけ賭けたのだから、取り返すまではもうやめれない、という心理状態になることもあるのかもしれないのですが、そんな費やしたことから抜け出せなくなる過ちの事を言うそうです。。一般的に、事業撤退は難しい、とも聞きますし。。それと、動物の行動が、これに当てはまる、とか言われているそうで。。

 

蟻のえさ集めのフェロモンのメカニズムとか、進化の遺伝的アルゴリズムとか、犬を飼う時に飴と鞭でしつけるとか、なんか色々とありそうです。。

 

この様な行動をコンピュータ上に実現しようとすると、人工知能ではなく、人工生命という分野に多分なるのだと思います。。Artificial Life と言い、略して AL だそうですが、こういった事に実は少し興味を持っています。。一種のアルゴリズムで、工業的に何かに適用できることもありそうで。。生物の動きを捉えて、それを活用していこう、といった事の様です。。

 

ちょっと無理やり制御の話を持ち出すのも何ですが、コンコルドのそんな過去からの蓄積は積分なので、目標値から外れると戻そうとするのでしょうが、その外れる速度や加速度が大きいと微分も効く様なコントロールをするのが、PID制御なのでしょうか。。あまりに急に大きな差が出ると、戻すのに大きなゲインが必要です。。株の暴落も思わせますが、損切りがなかなか出来ない、という様な事も思い浮かびます。。

 

制御でも少し生物に近いものでは、適応制御なのかもしれません。。コントロールする対象の特性変化を捉えるもので、数式モデルを内蔵します。。最近、流行りのデジタルツインに考え方が近いのかもしれません。。ただし、何者かと同定しながら動くので、定常状態で安定動作している場合だと、その特性変化が捉えずらいと指摘されていましたが。。

 

さて、コンコルドの誤りは、結論的には、一旦損切りして将来を考える、という事が正解の様です。。それがなかなか出来ないのが、別名で、「コンコルド効果」だそうです。。

 

以前、マジックは何のためになるんや、と聞かれた事がありまして、咄嗟に、心理学が学べます、と適当に言った事を思い出したのですが。。超能力マジックとも言われるメンタルマジックはあまりやらないので、全くもってその様な事は分かっておらず。。心理学も色々あって社会心理学の分野が近そうですが、人間も動物なので動物心理学や動物行動学も関係しそうで、人工生命を含めてそのうち読まないといけない本もありそうです。。平たく、心の科学みたいですが。。

 

メンタルマジックの見せ方に近い分野で、サイ(PSI)、超感覚的知覚の ESP 、念力の PK、超常現象もあって、学会があったりしますし、これを研究していた企業もいくつかあったと聞いていますが、そこまでいかずとも、もう少し普通の基本的な行動心理のメカニズムを知りたいものです。。

 

ちなみに、心と心がコミュニケーションするテレパシーは、相互にチャネルを合わせる必要があるそうで、その周波数は、お寺の鐘の音と同じ帯域だそうです。。極超長波の一部 ULF にあたりますが、大地や水中も通り抜けるそうで。。心地よいモーツァルトの曲の多くは、この周波数432Hzだそうです。。そんなウンチクを述べながら、では実験してみましょう、という感じのマジックを考えてみてもよさそうですが。。ボーン。。

 

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