トランプの奇術師 ♣️

マジックの雑談、日頃感じた事など

それが見えるか

ドクターのマジック友達と電話で話していたら、他人から自分の演技について、こうした方がいいのではないか、というご意見を頂く事があるらしいのですが。。つまらない指摘だと、なんだ、この人はこれくらいの事しか考えていないのだな、と思ってしまうそうで。。そのため、逆の立場で考えると、自分からは他人の演技についてなるべく意見は言わない事にしているそうで。。

 

学生の時は、マークウィルソン、ジークフリード&ロイ、カパーフィールドさんのテレビ番組を録画して何度も繰り返し見ました。。どうやっているのだろうか、こうかな、と、想像力を発揮して。。マジックの書物は、最近では多くなっていますが、当時はそんなにはなく、特にステージ系は少なく、その中でもイリュージョンはさらに乏しくてあっても洋書で少し古い感じがしました。。

 

エンジンの吸排気バルブを開閉するカムシャフトは、そのおむすびが命でして。。測定してカムプロフィール曲線が公差内に入っているだけでは足らず、実は、見た目が意外と重要でして。。変な模様、びびり、があったりしてはダメで。。この模様を見付けられないと、カムのプロとは言えない、そんな感じがありまして。。そのため、工作機械メーカに伺って試験してもらう時は、カムを両手に持って揺らして、ちゃんと確認していますよ、と少しアクションした方が良かったりします。。

 

この曲線を形作るカム研削盤は、砥石を回転させながら NC で前後に動かすのです。。ちなみに、回転する砥石の前には絶対立つな、というものでして、そんな KY はひと昔前の事だと思いますが、作れる所は多くはなく。。比較してみよう、ということで違うのを買ってラインに入れてしまったのですが、いつも、あれはどうですか?、と聞かれました。。舶来品は、調整方法がちょっと違った雰囲気でしたが、現場が対応してくれました。。学生時代に使った、イタリアの計測器が入っていて、あらまあ、と思いましたが、もし故障したら代替品は大丈夫なのかな、とも。。

 

さて、最近、本を読んでいたら、数学者の広中平祐さんが、3次元の視点で考える、とおっしゃられていたそうで。。2次元では解けないそうで。。そんな事は多分、普通の人では分からないのだろうな、と思いながら。。学生の時、大学に新入生向けの講演にお越しになられた際は、自分の意見を(きちんと論理的に)言える様に、という事をお聞きしたと記憶しています。。

 

どんな分野でも、ある域に達しないと見る事が出来ない景色、というものがあると思っていまして。。マジックでも、そんな事まで考えるのか、という所まで達した方は少なからずおられるのだとは思いますが。。最近は、さぼり気味で。。

 

End

 

科学の目

年末に掃除をしていた時に、ちょっと教えてあげようかと、水は高いところから低いところに流れるんだよ、と言ったら。。なぜ?、と聞かれてしまい。。あぁ、それは重力だなぁ、と思ったものの、これでは伝わらないだろうな、と。。

 

土を掘り返して水を入れて遊んでいたら、どうして水はなくなるの?、と聞かれ。。土に沁み込むんだよ、で、これは少し理解してもらえた感じが。。

 

コンビニに寄ってから公園へ行くという事になって、コマ付き自転車に乗ってスタンバイしているのですが、後ろ向きにペダルをぐるぐる回転させて、どうして進まないの?、と言うので、後ろ向きのバックは進まないんだよ、と返したら、なぜバックは進まないの?、と聞いてきます。。ラチェットだなぁ、と思ったものの、これではわからないだろうし。。

 

重力に至っては、ニュートン万有引力の法則なのでしょうが、りんごが木ら落ちてそれが分かったのも実に不思議で。。何故そうなのか、と、アインシュタインまで出してきて、一般相対性理論の時空の歪とか、ますます分からなくなります。。出発点なのか、光速不変と言われても、なんでだろう、と思うのではなく、そうなんだとして先に進まないといけないのでしょうが。。

 

さらに、最近、重力と量子力学を統一した理論が見つかったというニュースを目にしたのですが、今までは重力理論を修正してひも理論とか考えていたそうですが、逆に量子理論の方を修正して時空がゆらぐのがどうのこうのと。。マクロの宇宙とミクロの素粒子を統一して表現できるみたいですが、どうも自然の神秘に迫ってきている様です。。

 

さて、ラチェットの機構は、分解するか模型でも見せたら分かってもらえるのかしら、と思いながら。。図を書いても分からないだろうし、そもそも見てくれないかもしれず。。

 

正月に凧揚げに行くと言うので付いていくと、あっ、お月様!みっけ!、と。。これも聞かれたら難しいな、と思いつつ。。なぜ?、どうして?、に応えられる力が必要そうです。。でも、きっちり回答しなくてもいいみたいで、なんでだろうねぇ、でも大丈夫なので。。もう少し大きくなったら、何か本でも買ってあげようと思っています。。

 

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生物に学ぶ

一大決心という程でもないのですが、ちょっと雑学で本を読んでみよう、と楽しみ始めています。。その中で、「コンコルドの誤り」という言葉を知りまして。。

 

イギリスとフランスが共同開発したマッハ2を越える細長い格好の超音速旅客機ですが、これは莫大な投資がかかり、途中でやめれなくなったそうで。。完成させたが燃費やメンテナンス性が悪くて、16機しか受注できずに商業的には失敗。。

 

カジノでこれだけ賭けたのだから、取り返すまではもうやめれない、という心理状態になることもあるのかもしれないのですが、そんな費やしたことから抜け出せなくなる過ちの事を言うそうです。。一般的に、事業撤退は難しい、とも聞きますし。。それと、動物の行動が、これに当てはまる、とか言われているそうで。。

 

蟻のえさ集めのフェロモンのメカニズムとか、進化の遺伝的アルゴリズムとか、犬を飼う時に飴と鞭でしつけるとか、なんか色々とありそうです。。

 

この様な行動をコンピュータ上に実現しようとすると、人工知能ではなく、人工生命という分野に多分なるのだと思います。。Artificial Life と言い、略して AL だそうですが、こういった事に実は少し興味を持っています。。一種のアルゴリズムで、工業的に何かに適用できることもありそうで。。生物の動きを捉えて、それを活用していこう、といった事の様です。。

 

ちょっと無理やり制御の話を持ち出すのも何ですが、コンコルドのそんな過去からの蓄積は積分なので、目標値から外れると戻そうとするのでしょうが、その外れる速度や加速度が大きいと微分も効く様なコントロールをするのが、PID制御なのでしょうか。。あまりに急に大きな差が出ると、戻すのに大きなゲインが必要です。。株の暴落も思わせますが、損切りがなかなか出来ない、という様な事も思い浮かびます。。

 

制御でも少し生物に近いものでは、適応制御なのかもしれません。。コントロールする対象の特性変化を捉えるもので、数式モデルを内蔵します。。最近、流行りのデジタルツインに考え方が近いのかもしれません。。ただし、何者かと同定しながら動くので、定常状態で安定動作している場合だと、その特性変化が捉えずらいと指摘されていましたが。。

 

さて、コンコルドの誤りは、結論的には、一旦損切りして将来を考える、という事が正解の様です。。それがなかなか出来ないのが、別名で、「コンコルド効果」だそうです。。

 

以前、マジックは何のためになるんや、と聞かれた事がありまして、咄嗟に、心理学が学べます、と適当に言った事を思い出したのですが。。超能力マジックとも言われるメンタルマジックはあまりやらないので、全くもってその様な事は分かっておらず。。心理学も色々あって社会心理学の分野が近そうですが、人間も動物なので動物心理学や動物行動学も関係しそうで、人工生命を含めてそのうち読まないといけない本もありそうです。。平たく、心の科学みたいですが。。

 

メンタルマジックの見せ方に近い分野で、サイ(PSI)、超感覚的知覚の ESP 、念力の PK、超常現象もあって、学会があったりしますし、これを研究していた企業もいくつかあったと聞いていますが、そこまでいかずとも、もう少し普通の基本的な行動心理のメカニズムを知りたいものです。。

 

ちなみに、心と心がコミュニケーションするテレパシーは、相互にチャネルを合わせる必要があるそうで、その周波数は、お寺の鐘の音と同じ帯域だそうです。。極超長波の一部 ULF にあたりますが、大地や水中も通り抜けるそうで。。心地よいモーツァルトの曲の多くは、この周波数432Hzだそうです。。そんなウンチクを述べながら、では実験してみましょう、という感じのマジックを考えてみてもよさそうですが。。ボーン。。

 

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守りを固める

将棋を、久しぶりに指してみました。。飛車角落ちの適当でも勝ってしまうので、次は、桂と香も外してと思っています。。父親から習って覚えたてなので、僕は対局のお相手です。。そういえば子供の頃、父が嬉しそうに将棋盤と駒を買ってきたなぁ、と思い出しながら。。以前に何気にテレビで見たのですが、羽生マジックのアッという一手とその大局観が好みです。。

 

年賀状が喪中の方から届いたので、おかしいな、と思ったら喪中は昨年で、あらら、と。。喪中葉書は大事に引出しにしまっていて、いつもと違う場所に保管したのがまずく。。年始早々、出していない年賀状を印刷したり、勘違いして送って失礼と連絡する有様で、でも、久しぶりにお話出来て良かったり。。

 

年末はパソコンを整理しようとゴソゴソやっていたら、間違えてデータを消してしまって。。マジックで出演した時の写真や動画、年賀状データなどがごっそり。。バックアップを取っていたはずなのですが、なぜかコピー出来ておらず確認不足だった様で。。

 

IT は、どうも人為的ミスと隣り合わせで、さらに、インターネットによってセキュリティーが重要なのは間違いありません。。パスワードの洪水、変なスパムメールが日常だとは思いますが、実は、年末に新年に向けて変えた新しいパスワードが思い出せず、復旧に難儀しました。。

 

セキュリティーは保険の様な守りで前向きの価値を生みづらいというか、日頃の生産性を向上する訳でもなく、実は少々めんどくさく。。でも、イザという時はストップしてしまう災害で損失を被るので、安全な仕組みが欲しいものです。。そして、IT はクラウドとか、もうノンストップなので、外乱防御だけでなく性能面を含めて安定して稼働してほしいです。。

 

一般的に脅威は、改ざん、盗聴、なりすまし、が代表格の様です。。インターネット自体がそうですが、メールは元々こんなにも広く使われることを想定したものではないと思うので、他人へのなりすましなどは、万一の時の対応がやっかいそうです。。何が正しいのか分かりづらいので、悪用されたら混乱するでしょう。。安心して使える様に、きちっとした対策が望まれてきているのかもしれません。。

 

BCC で誰に送っているのか分からないこともありますし、チャットの方が送信先や送信元が分かり、なりすまししにくそうなので実は少し安全かもしれません。。情報搾取や漏洩については、逆に、機密情報をわざとメールで送ってくる事もあるので、デマや嘘のスパム含めて人的不正の詐欺パターンは実にやっかいです。。

 

挙げだすときりがなさそうですが、不正プログラムのウイルス、悪意あるマルウェア、正常を装うトロイの木馬、諜報活動、サイバー攻撃は、もう当然の様にやってくるので。。攻撃元がわからない様に、踏み台を経由したり分散してくる事も当たり前でしょうし。。インターネットはますます広がるので、IoT の時代へとどうなっていくでしょうか。。

 

年末年始のバタバタから守りも重要だなぁ、と痛感していまして。。安全・安心・安定を 3A と言うそうですが、この様な観点から満足させる IT が、ディフェンス機能として大事な様に思います。。

 

セキュリティーは盾と矛とも云われるみたいですし、何事も技術を良い面に使えばいいのですが、悪い面に使ってしまうと問題で。。ハッカーとクラッカーとも言われる様です。。核分裂もうまく使えば発電ですが、爆弾にもなるので。。最近、核融合もよく聞きます。。テレビニュースで、マジックみたいな動作で腕時計をすり替える映像を見ましたが、とんでもないです。。

 

さて、年賀状データは、昨年と今年の年賀状から作り直しました。。将棋も攻めだけでは勝てないので、上手く守る必要がありそうです。。孫にレクチャーしてもいいのですが、あまり言うと嫌がりそうなので。。最近のテレビ対局やAI研究からの強さまでは実際に見ていないので、少し感覚的に知りたい、と思っていますが、さて分かるでしょうか。。

 

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パッと見てわかる

カードマジックの技法「ティルト」は、大学1回生の時、松田道弘さんから関西学生奇術連盟のレクチャーで教えて頂きました。。初めてのレクチャーだったので、楽しかったなぁ、と、この時に記載したノートや写真は今でも残っています。。

 

さて、ティルトローダー、2つのプロペラを前に傾ける飛行機ですが、こいつは、どうも不安定の様です。。あの、厳つい感じが不格好で気になります。。プロペラを前傾させると、重心が動いてしまうだろうし、前の重い感じが見るからにバランス悪そうで。。プロペラの下側がエンジンなのでしょうか、ここが特に見た目に不細工で、エンジンも一緒にティルトさせるみたいで、あらまぁ、といった感じです。。

 

以前、工作機械の新製品発表会にお招きを受けて行った事があるのですが、ベテランのいつもの営業の方に連れて行かれて。。こいつはいけます!、と、実に嬉しそうにおっしゃるのです。。加工性能とか電子制御の CNC の細かい新機能のお話なのかと思ったら。。見てくださいこの格好、と。。円筒研削盤のこの辺の形がいい、とか、長年の勘でおっしゃるのです。。だから、きっと精度を出し続け、故障もない、と。。

 

そういった感覚が、どうも重要な様で。。こちらは、そんなに色々な機種を見ていた訳ではないので、そんなに感動してお勧めされてもよくは分からなかったのですが、グラグラしていてはダメなので、ドシッとした感じがあった方がそりゃいいだろう、くらいで。。でも、そのお言葉に、自社製品に愛着があるお気持ちが実に伝わってきました。。

 

グッドデザイン賞とまではいかずとも、工学美は大切な要素で。。慣れたプロの方が見て、いい、と感じるものは、多分間違いなくいいのだと思っています。。

 

エンジンのバリエーション開発で、試作図面がどんどん出てくる中で、広げて見ていたら、こいつは折れる、と、つぶやかれ。。実験で回したらその通り、そのクランクシャフトは折れました。。作らずして、分かる方は分かるのです。。

 

ちなみに、クランクシャフトは、軸が偏芯していて精度もいるので、割と作るのが大変なのです。。バランスが必要なので、振り子のカウンターウェイトに穴を開けて重量を調整したりします。。その生産ラインを作る時には、ITで言う個別試験をしてから、通しの総合試験をします。。個別試験は、工程ごとにテストピースの製作を依頼するのですが、ある時、ちょっと排気量の大きいクランクが、どこからも作れない、と言われてしまい。。

 

全国に広げて探したら、広島の城下町からOKと言ってきました。。見に行きましたが、小さな町工場で、機械仕掛けの工作機械を人が操っていました。。新設ラインは、ほとんどがプログラムで動く機械だったので、こういうのもあるんだなぁ、と。。

 

さらに余談ですが、工作機械の購入検討で船舶エンジンの工場を見せて頂いた事がありますが。。シリンダーの中に人が入って作業しており、まあクランクの大きい事。。優雅に、回転します。。ちなみに、船のエンジンは止まると帰ってこれなくなるので信頼性が要求され、組立てた後、一度ばらして、再度組み立てるそうで。。もうレシプロは少ないと思いますが、最近は、そんな工場見学をする事もないので、何か機会があれば行ってみたいものです。。

 

機械モノは、重心やバランスが意外と重要で、他にも色々あると思いますが、振動や固有振動数もポイントと思っています。。共振するとダメなので。。ティルトローダーは、どうもその辺もあやしそうな気がします。。制御しずらいシステム特性を、元々持っていそうです。。でも、エンジンがトラブルと動けないので、制御的表現ではゲインがないと立て直せないので、そこに問題があると致命傷かもしれません。。

 

マジックのティルトは、まあ、こんなことするんだ、という感じのものですが、良く出来ています。。でも、これも少し不安定になります。。不安定さを感じさせない様にするのが、制御技術なんでしょう。。

 

現在、初心者の方に向けたマジック教室を企画しています。。カードの技法を順番に学ぶもので、まもなく公開しますので、よろしければ是非。。気軽に学べる所があまりない感じがしましたので、先鋭の若手マジシャンの方にお願いしてみました。。きっと、いい会になるでしょう、今からワクワク楽しみです。。

 

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出発点を作る

改善とは、基本、標準を見直すことです。。ムダをなくしていくこと、とも言われますが、現在の状況をレベルアップすることが、改善です。。よって、今どうなっているのか分からない様な状況であれば、まず、どうなっているのか把握して、現状こうなっているから、それをまずは標準作業としてスタンダートとしよう、と、標準の策定が必要になると思います。。出発点がないと改善は出来ないものだ、と思っています。。

 

標準とは、マネジメント手法の1つで、それは、作業のコントロールに繋がります。。一般的に何かを制御しようとすると、まずは把握で、計測しないことには、普通は制御できないのです。。

 

そこで余談ですが、ある制御方式を実際に適用した様な論文を書こうとすると、まず計測をして、それから制御なので2段階になって面倒だと。。計測だけの方が楽だなぁ、とか言っていました。。制御対象を同定してその動特性が分からないと、そして、今どうなっているのか分からないと、コントロールはしづらいのです。。

 

でも、そんな出発点さえ定まらない混沌とした様な、標準化も大変な状況下で、そんな種類のものであれば、どうするか、ですが。。これは、どうも、ノウハウの活用の様です。。

 

ちょっと標準化が難しそうな個性的な営業はどうしているのか、聞いてみたのですが。。中央から、こうした方がいい、こういう事例があった、とか、パラパラと送ってくるそうです。。参考となる進め方の例の提示です。。さらに、これは会社にも依りそうですが、自分の持っている案件の進捗状況を入力すると、それに対して、こうした方がいいかも、と具体的にアドバイスが来るそうです。。いやいや、なかなか。。入力してもらうのが計測で、成功事例と失敗事例を蓄積しながらのコントロールです。。

 

なお、メーカーへの改善提案は日常化しており、大きなフィードバックは効いています。。標準化とは、マニュアル化ではありません。。そんな分厚いものは読めないです。。

 

でも、航空機の保守はマニュアルだそうで、それを支援するために IT を活用みたいで、少し違う世界観や考え方もある様ですが、どうもよくわかっていません。。車と飛行機では、だいぶと違う様です。。

 

ハンバーガー屋さんが日本に来た時に、いらっしゃいませ、こんにちは、こちらもいかがですか、とサジェスチョンをやっていましたが。。これも、標準だと思います。。

 

余談ですが、生産技術においては、基本の設備標準があって、これはもう当たり前になっていて普段は使わないのですが、新規取引でお渡しした時は、ひぇー、これやるのですか、と、ちょっと音を上げておられましたが、その洗浄機屋メーカは付いてこられました。。そんなに分厚くないです。。その次に、今回のラインの標準仕様少し。。その次が、その工程の仕様です。。

 

これだけ事前に決めても、みんなで見に行くと、ホワイトボードか制御盤に貼った紙いっぱいに、何枚も不具合の指摘が積み上がります。。これが、ノウハウでしょうか。。次回にフィードバックして、出発点を再構築します。。

 

この時のダメ出しは、現場の方は活き活きとして実に楽しそうなのですが、後で神戸ステーキを御馳走してくれてそれも楽しいのですが、こちらは号試までにはまとめないといけないので、まあ、結構大変です。。

 

さて、お話変わりまして、その場に合わせた即席のマジックは、チョコッとならいいのですが、きっちりお見せする場合には適しておらず、こちらは自分の手順を作っていくことが正統な方法だと思います。。そして、お見せした後に、もう少しこうした方がいいかも、と、フィードバックして改良していくんだと思います。。

 

もう少し広い意味では、自分のスタンダートではなく、みんなで共有するものがマジックのスタンダードですね。。でも、マジックは、他の方との違いを出していくものなので、最後は自分流なので。。組織と個人との違いなのでしょうか。。

 

エンジンは最初に位置が決まるのでいいねぇ、と、3D の CAD でその後を設計していた友人に言われた事がありますが、今後のEV化でどうなるのでしょうか。。電池が大きいので、これが最初でしょうか。。時代も変わっていきますね。。ちなみに、バスのエンジンでしたが。。

 

学生時代、並んで家を建てようか、とか話していましたが、一度会ってブレーキの話でもお聞きしたいものです。。その場所が、1936年(昭和11年)、自動車とトラックを開発して最初に量産を開始した織布工場の地で、刈谷のどこにあるのかな、と思っていました。。紡織機の製造もしていた様ですが、ここが、量産の出発点の様です。。

 

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ノイズに強く

先日、高校同期のお店にタップダンスを見に行ってきたのですが。。最初のうちは、右足が鳴ってるな、左足だな、とフォローできたのですが、だんだん分からなくなってきまして。。最後は、両足は止まっている様に見えるのですが、音が聞こえてくるのです。。実に不思議で、これもかなりな技だなぁ、と。。

 

ショーが終わってからお聞きしてみると、どこで音がしているのか自分でもわからなくなる、とおっしゃられ。。この様に勝手に身体が動いてしまう様な事は、マジックでもある、と思い。。特に、ジャグリングや大道芸、曲芸では、そういった身体の感覚で反応する部分も大きいのではないでしょうか。。音楽でもアドリブとか、ありそうです。。

 

そんな風に、中央の CPU にまで戻さずにコントロールする仕組みもあった様に思うのですが、どうでしょうか。。

 

制御では、安定という概念があるのですが。。振り子の様に戻ってくる方向で動いて真ん中に止まる、元々そんな安定なシステムならいいのですが。。特異点というのがあって、少しずれると戻ってこずにどんどん外れてしまう、お山の頂点だけで静止するシステム、例えば分かりやすくロケットですが。。その特異点の近傍で安定化させよう、というコントロールを行った事がありますが。。手の平で、棒を立てる様なもので。。

 

タップダンスは、その様な1点だけの特異点をつないで安定化させる制御をする、そんな風に感じました。。マジックでは、だいたい片足に重心を乗せて、空いたもう片方を動かす感じですが、タップダンスでは常に重心を移動させるのです。。

 

制御では、そんな安定性とともに、ロバスト性が重要な様でして。。多少の環境の変化があろうとも、そんな外乱など気にせず、何かズレたとしても、コントロールを守り切ることが実用的な面で重要なんだろう、と思っています。。

 

このノイズはやっかいで、隣の実験装置がスイッチを入れると、こっちに電磁波でやって来た事もありまして。。コンデンサーなどで、ノイズ除去もやっていたと思うのですが。。

 

マジックでも、そんな頑健なロバスト性の確保は重要と思っていまして、屋外の時は風も吹くので特にそうですが、クロースアップではパッと手を出されたり、いろんな事を言われたり。。ステージでも、先日は途中で BGM が止まって調子が出ませんでした。。

 

タップダンスほど複雑な制御は必要ないかとは思いますが、そんなノイズにも耐えれる安定したマジックを。。

 

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考えを共有する

最近はお酒が弱いので少し控え気味ですが、若い時、サーキットコースを走る富山出身の友人が好きであちこち出かけました。。スマホなどない時代だったので、見つけにくいお店は味がいい、というジンクスが出来上がりましたが。。大阪の実家に来てくれた時は、行きたい店があると北新地でマティーニ、ミナミでマンハッタンが絶品という店を回って、最後に行ったのが今もあるバーで。。

 

実にカジュアルなお店で、少し多く作ってオマケが付いてくるバーでした。。シェーカーやマドラーなどの道具が手の届く位置に綺麗に配置されていて 5S はバッチリ、サクサクっと作ってパッと出てきます。。それからの方が必見で、道具や果実の後片付けがチャチャッと素早くムダなく、所定の位置に戻っていきます。。決まった方法が身に付いてしまっているのか、慣れたマジシャンの如く鮮やかでした。。

 

元々、品質管理は、PDCA のデミングサイクルで有名なデミング博士が、1950年(昭和34年)に来日され、そこから学んで開始された様で。。QCサークル活動という言葉は、1960年代前半に生まれています。。

 

QC の最大のポイントは、重点指向と思っています。。細かい枝葉の事は言わずに、これ、という幹となることをやろう、対策しよう、ということで。。これは、早く、手間をかけずにそこそこの成果を得よう、ということにつながります。。時は金なり、で。。

 

ちなみに、不具合の要因を見つけるひとつの方法が、何故、と問うことみたいですが。。時間をかけて紙にごちゃごちゃ書いたりするよりも、頭の中で考え、言い合ったりして、早く、これかな、と到達することの方が現実的には有用と思っています。。何故何故何故は、一種の連想ゲームで実は簡単な思考方法なのだと思います。。

 

以前、寸法精度が不安定なことがありまして。。何故とやったかどうかわかりませんが、どうも素材のバラツキではないか、と思ったのです。。一倉定さんがおられた旋盤メーカーの設計の方に来てもらったらやっぱりそうみたいで、クッションとしてフローティング機構を使おう、と言われまして。。最初からそれを使えばいいのに、と少し思いながら、まあアイデアが出てホッとしたのですが。。カムシャフトのワークをガッチリ固定するのではなく、その時の素材や前工程で加工した形に合わせて少し柔軟に機械側が動こう、ということで。。

 

4M の思考ですと、Material に、Machine が合わせる Method を採用で、Man は今回は関係ありませんでした。。加工ラインでは、Manは機種変更時の段取替えくらいで、あまり出てこないのです、組付ラインとは少し趣が違い。。

 

さて、QC で、次に重要なのは、ストーリーと手法だと思っています。。もう、とりあえず、こうやりなさい、という筋書きでやれば、結果に近づくので。。そのために、QC七つ道具と新七つ道具から、適当なものを、正確には適切なものを使いなさい、と。。これは、簡単化・単純化で、テンプレートに沿ってやればヨシです。。手順や手法を独自で考え展開する、みたいなことはあまり望まれてはおらず。。

 

ちょっと格好良くまとめようとしたら、3つくらい手法を使うといいかもしれません。。みんな、パレート図と魚の骨は使うので、もうひとつ入れておけば、という感じでやっていましたが、最近はどうなんでしょうか。。

 

まあ、マジックでも、基本技法はみんな使うので、ちょっと凝った技を入れておけば、知ってる方にも少し魅せれる、みたいなもんでしょうか。。技は、使い熟せた方が演技の幅が広がっていいでしょう。。

 

学会発表ではなく、独自のプレゼンテーションでもありませんので、決まった手順での発表がいいみたいです。。決まったストーリーですと、聞いていても次が予測できて、そうか、と初見でもだいたい把握できるのです。。簡単で、情報共有しやすいことが、全員参画に繋がっていきます。。

 

あと、小集団活動、ということも大事なのかもしれません。。数名で知恵を絞る、ということで、あまり多いとまとまりませんし。。

 

さて、みんな代替わりして途絶えていく中で、あの QC に通じていたバーはどうなっているのでしょうか。。マジックも同様ですが、匠の技の継承は難しいのでしょうか。。ちなみに、何度か行った名古屋の錦三のバーは検索すると、無くなっていました。。

 

End

 

記憶の上書き

だいぶ以前に、乃木坂をチラッと車で通った際は北に上がる傾斜に覚えがあり、この左手に友達の家があったなぁ、と懐かしく思ったのですが。。先日、久しぶりに行くと、陸橋が出来たのか景色が変わっていて、旧防衛庁と書いた石碑か何かも角にあった様に思うのですが無くなっていました。。年配の方を見つけて、思わず、防衛庁があった所ですよね、と聞いてしまって。。幼稚園の頃、売店によく行ったのです。。

 

以前、浅草に行った折は、あぁ、この仲見世は通ったことがある、と、脳に衝撃が走ったのですが、その後、2回目に行くと、その感覚が薄れていました。。コンピュータや AI では、こんな懐かしいという感覚を出したり、記憶が微妙に上書きされてしまうことを表現する事は難しいのではないか、と思うのですが、どうでしょうか。。それだから何だ、とも思いますが。。

 

本棚から古本屋に出しすぎて、少々困っていますが。。古い名刺を昨年バサッと捨ててしまい、お名前がなかなか思い出せずにこれも困っています。。でも、不思議な事に、残した本に名刺が挟んであったりして、数日前にご連絡してみたら繋がりました。。これも、先日、乃木坂に行く前に六本木に着いたのですが、何度か伺ったなぁ、と思い出したのです。。

 

でも、たわいもない会話は覚えているのですが、本題が何だったのか忘れています。。どうも記憶というのは、自分に都合の良い様に出来ているみたいで、これも、コンピュータや AI には難しそうです。。

 

さて、何か覚えているだろうと乃木神社に行ってみたのですが、横に並ぶ赤い鳥居と旧乃木邸のうっそうとした感じにボヤっと憶えがありました。。その後、東京ミッドタウンの近くで、おふたりと待合せして中華料理を食べながら懐かしいお話をさせて頂きました。。確か、アメリカでも中華を食べた様に思います。。学生の時、うちに来てくれたことも。。シリコンバレイの近くのご自宅でお見せした Magic の事も。。

 

ついつい、懐かしむ、というお話になって。。驚かせるんだ!、と、その方はおっしゃっていました。。まあ、マジックの様な事を言われるな、と狭い部屋で当時お聞きしたのですが、相手が知らない事、思っていない事、想定外の事を言って、脳を刺激するのがいいらしく、ほう、と思ってもらったらチャンスだそうです。。外資系にもトントントンとノックして行かれる独特なスタイルで、個性溢れる素敵な営業の方でした。。

 

その後、銀座に寄ってから、昨年お誘いを受けて行けなかったマジックを見に三越前の劇場に向かったのですが、ここも覚えがあって、ピーターパンかピノキオの劇でも見たのだと思います。。本当に懐かしい、日帰り東京小旅行でした。。

 

赤坂にあった銀行の社宅は、何年か前まで建物は残っていたのですが、もう建て替えられて。。その真ん前にあった高校からホームランボールが4階のベランダに、ガシャーンと、よく届いて。。毎日見ていた夜の東京タワーの灯りも、以前近くの丘から見て懐かしく。。ある方のご自宅へみんなで行って、バラが咲いた、を歌った記憶もあり、大ヒット直前だったのかもしれません。。 

 

ストリートビューで見ると、赤坂は建て替えでだいぶ変わってしまい、一番近くの友達の家も無く、自動ドアで遊んだテレビ局ももちろん建て替え、幼稚園は近頃引っ越して、記憶に残る場所はもうほとんどありません。。でも、先日、乃木坂から見た赤坂へ向かうカーブは、なんとなく懐かしさを感じました。。

 

でも、東京はおしゃれですね。。昼食後、欧州車のカフェに行ったのですが、さりげなくイルミネーションがあって、英語での声が聞こえてきたり。。ちょっと、Magic ができる小さなステージでも作ってくれたらいいのになぁ、と、そんな雰囲気を味わいました。。

 

End

 

繋がる輪

最近、いろんな方とお話させて頂く機会が増えていまして。。大学に勤務しているとお聞きして、厳しいと思われるミス防止について、ご説明しづらい事を承知でお聞きしてみたところ、トリプルチェックとIT化だそうで。。特に、IT化が重要とのことでした。。

 

何でも安直に、QCDS で考える癖になっていまして。。人の命を預かる医療では、Safety が重要なのは当然で、ダブルチェックよりも上のトリプルなんだ、と。。でも、S は、Costと Delivery と相反関係にあるが、S を重要視して、治療の Quality を確保するんだろうな、と。。

 

でも、ITが切り札だということなんですが、いい電子カルテを作ってくれない、と、嘆いておられました。。これは自動化で、知恵のあるニンベンの付いた自働化の考えの方向がいいのでしょうが。。ちなみに、人が賢く働くことを改善、改善を機械にさせることを自働化、と言えると思います。。

 

オフィスにおいても、IT化、システム化が、ミス防止の決め手、生産性を向上させる切り札であることは、言うまでもないと思います。。

 

もう、ITの普及によって、ホワイトカラーのブルーカラー化が起こっている、と思っていまして。。キーボードと画面で何かシステム入力とスプレッドシートでもやっている所に、横から話かけると、間違えそうになってダメみたいです。。

 

余談ですが、風邪をひいたみたいな時に、ある内科に行ったところ、診察でこっちを診るのではなく、パソコンの画面ばかり見ているので、嫌になった事があります。。どこも、ブルーカラー化なのでしょうか。。ちなみに、これらの言葉は、計画と実行の分離と、テイラーとその弟子が言ったそうですが、IT化で実行が増加し、計画と一体化してきている気がしています。。

 

その IT でも特に、ソフトウェア開発では、生産現場そのものになっていて。。これは、ハードの製造よりも自動化レベルがかなり低く、Dレベルくらいで、人が考えてパチパチやるのです。。自動プログラミングは、遠いみたいで。。まずは、ソフトウェア部品の共通化なのでしょうか、これは例えると、製品の部品共通化と同じで、組付けラインへの供給部品の数を絞る、という考えに近いのかもしれません。。でも、CAD もポチポチやるので、あまり変わらないのかもしれませんが。。

 

生産現場におけるミス防止や生産性向上を考えると、手作業を自働化して解決してしまう方法があると思います。。人で改善とかで解決させるのではなく、機械に解決させた方が圧倒的な飛躍が望めるのです。。これこそが、生産技術の腕の見せ所です。。最近の工法開発として、一発で車のボディーを作る、鋳造技術のギガキャストが一例かもしれません。。

 

人が介在しない、完全自動のAレベルが一番いいに決まっています。。決まったものを作るのであればお金はかかるものの実現可能な範囲です。。複雑な車の自動運転レベル4となると、十分にAIが学習出来ておらず自転車を発見できなかった、ということもあるみたいですが。。

 

でも、マジックの自働化を進めると、道具が進化してしまい、誰でも出来る様になって面白くないのかもしれません。。芸能や芸術は、人がやってこそ、美しく綺麗に魅せれるものなので、これは E か F レベルくらいが良さそうです。。

 

それにしても、同期は頼りになります。。研究室から良く行った焼けた食堂の跡地で、何が繋がるか分からない状況です。。

 

End

 

もっとシンプルに

先日、クロースアップでの出演機会があったのですが。。昔、感じたものが、少し思い出せた感じがしました。。

2回目の公演では、子供達が何名か来られるという事で、分かりやすく若干オーバーアクションでゆっくり喋ろう、と修正して臨みました。。

ツカミも入れたので、最初から反応があって滑り出し良く。。表情や目線を感じながら、お客様と共に楽しい時間を過ごすことが出来ました。。

 

さて、最近の車の特徴として、安全機能を付けてきている様ですが、若干、過剰品質な様な気も。。

 

車線を少し跨いだだけで、元に戻そうとするハンドルアシストは、もう逆に危険で。。前にバイクや自転車がいても、路駐している車があっても、真っ直ぐ進め、と、ぶつかる気なのか、と。。方向指示器を出せば解除されるのですが、毎度やっている訳にもいかず。。

 

人が運転するか、完全な自動運転のどちらかならいいのですが。。機械が人の動作を修正までしようとすると、ちょっと運転しずらい、かと。。

 

自動運転のレベルがこれから上がって、普段は自動で、何かあったら人が運転しろ、と言われても、そんな咄嗟に動けないと思うのですが。。絶えず注意していないといけないのなら、半自動運転はどうなるのでしょうか。。だいたい今でも、ピッと鳴っても何が原因かが表示されない時もあって、何のこっちゃ、と分からない事も。。

 

さて、クロースアップマジックも、特徴をどう出すか考え過ぎていた様に思えてきまして。。というのも、最後のクライマックスは、子供達にはあまりウケず。。マニアの会では、そんなの知らんかった、見たことない、と、実に好評だったのですが。。

 

ちなみに、学生の頃、百貨店でマジックを実演していた時は、子供達が目を輝かせて来てくれたものです。。今や、関西地区のデパートは全滅なので、どこでマジックに興味を持ってくれる機会があるのだろうか、と少々嘆いています。。

 

今回をキッカケに、もう少し力を抜いて、もっとシンプルなマジックをやってみよう。。ニーズ指向で素直にやろう、と。。ちょっと、原点復帰を。。

 

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器用でも不器用でも

マジックは、器用でないとできないのですか?、とか、器用な方がいいのすか?、と、聞かれることがたまにありますが。。器用な方がいいのかもしれないのですが、そうでなくても大丈夫と思っています。。

 

自分自身は、手先が器用かどうか、と考えると、不器用ではないが、器用でもない、どちらかというとぎりぎり器用な方かなぁ、と思っています。。本当に器用な方は、へー、そんな事ができるの、というレベルになって、極端なものでは、その人しか出来ない、という領域になります。。ピアノのリストの曲は弾けない、とか聞きますが。。マジックでは、手の大きさというよりも、筋肉とか関節でしょうか?

 

器用だからそのマジックがお客様に受け入れられるか、ウケるか、人気がでるか、というと、そうでもなさそうで。。これは、技術的に優れた製品だから、売れるとは限らない、という事に近いのかもしれません。。マジックは、腕前を見せるものではなく、総合的にあるいは何か自分の特徴を魅せるものなんだろうな、と思っています。。

 

でも、今までに見たことがない、とか、そういう本当の独創性まで発揮できると、それは独特なのでいいとは思いますが。。製品でも、業界を牽引する本当に他社を凌駕するようなものであれば。。

 

さて、器用とは、手先だけでなく、頭脳の器用さもあるのではないか、と思っています。。これについては、自分は不器用だろう、と。。まず、理解出来ないもの、正解が決まらないものは、どうも苦手で。。といって、正解が決まる感じの数学は得意だったかというと、そうではなく。。

 

それと、その場で即答する事は苦手で、マジックでも即興はどうもだめで、ちょっと考えないとまとまらないタイプかもしれません。。でも、じっくり考えていると何か出てくるか、というと、そうでもなく、誰かとお話をしていると、それがいいかも、という事が往々にしてあるように思います。。

 

数学に少し脱線しますと、制御工学でラプラス変換というのがあるのですが、これを使うと微分方程式が瞬く間に解けるのです。。微分方程式とは、例えば自然現象の動きを理想的に式にしたもので、これは将来こうなる、と解けて決まるもので。。制御では、この微分方程式をフィードバックで変形させて、挙動を変えます。。

 

ラプラス変換は、フーリエ変換から来ていて。。フーリエ変換は、地デジや WiFi の伝送にも使われています。。まあ、人間の英知とは素晴らしい、こんなところにも使うのか、という印象で。。ジョゼフ・フーリエさんも凄いのですが、これを活用した方も頭脳が器用なのに違いありません。。

 

もう少し身近なものでは、大学の講義で燃焼工学をとって、当時の排ガス規制をクリアしたCVCCエンジンを開発された先生に学んだ事があるのですが。。制御では偏微分は普通使わないので、まあ、すらすらと黒板で操られて、はぁー、と。。ロータリーエンジンは何が難しいのか、とか、そんなお話は面白かったのですが。。

 

論理力に優れるドイツ、変な数学をするインド、ハンガリー辺りの中欧も数学が強い、とか聞きますので、海外の思考回路がどういうものか知りたい、と思っているのですが、どうすればいいのか、とりあえず本を読んで探ってみるくらいしか思いつきません。。本は、傍目から書いてあって、ある程度の推測は出来ても、それを操る方に聞かないと本当のところは分からないのではないか、とも思っています。。聞いても分からないのかもしれません。。

 

フーリエさんも、どうして0と1だけのモールス信号みたいな矩形波が、アナログなサインカーブの合成で表される、と思ったのでしょうか。。そう思われたのかどうかも、わからないのですが。。思ったとしても、それを数式にしたのも凄く、基礎力や応用力もあって、アイデア力もあったのでしょうが、そんな簡単には言えないとも思います。。天才、の一言で片づけるのではなく、そこに少しでも迫ってみたい、何か感じたい、のです。。

 

学生の時も、人の後ろでプログラミングをさりげなくボヤっと見ただけで、こうした方がいいんじゃないか、とか。。ちょっと複雑そうな電子回路をパッと見て、これはここにコンデンサを入れた方がいいとか、その分野の考え方と思考回路がピッタリみたいな方は、いるのです。。

 

マジックも練習だけでなく、考えないと発展しないので、頭脳を少し器用にしていきたいところです。。そういえば、学生の時、創造性の開発、という講義も受けたのですが。。何か思いつかないかなぁ。。

 

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新技術への対応

トランプのミリオンカードの次の演目として、指の間でボールが増えたり減ったりする、4つ玉を少しやろうかな、と思っているのですが。。これは、先日、後輩に見せてもらったら、だいぶと技術の進歩がありそうです。。

 

とりあえず、道具が古いので、新しいものを紅白で買ったところなんですが。。赤と白で微妙に大きさが違うので、あらまあ、といった感じで。。インターネットだと、見て買えないので。。

 

さて、これからは AI の時代みたいなので、以前に少し本を読んでみたのですが。。ディープラーニングがどういうものか、知りたかったのです。。脳の神経細胞を模倣したニューラルネットを3層ほど組み合わせて、フィードバック信号を学習として送ってやると、似た様なものは反応するようになって、そんな分類する機能でもって特徴抽出と言っているみたいです。。猫を猫とは認識しておらず、似たモノ探しの様で。。

 

この AI を複数作って、AI 同士で通信させると面白いのではないか、と思っていたところ、そんなものはもう当然の様にあるようで。。どうも、これからは、AI による分散システムの時代ではないか、と。。

 

もうシステムが集中化していると、中心部分が落ちると全部止まってしまうことは、ニュースでも。。二重系を両方とも更新してしまった、人為ミスみたいですが。。

 

AI だとほどほどで柔軟に動くので、どうも、停止しないロバストなシステムが構成しやすいみたいです。。既存技術のIF文とかのロジックで構成すると、バグに悩まされる事もあるみたいですが、その様な事を気にしなくてよくなるとか。。

 

最近のAIチャットでも、これとあれの関係はどうですか、とか難しそうな質問をしても、これはこう、あれはあれで、これとあれはこんな関連性があると、誠に論理的に回答してくれます。。ちなみに、マジックを普及させるにはどうしたらいいですか、にも、きちんといくつかの回答があり、最後は、マジックに対する情熱や熱意を持ち続けることだそうです。。

 

面白いのは、あなたは新しいデータを学習しているのですか、とか聞くと、きちんと自分の事を答えてくれることです。。

 

まあ、ここまで来たか、と感心していたのですが、思っていたよりも AI の適用範囲が広そうで、これは使えそうな、広がりそうな気がしてきました。。

 

マジックも、まずは、ボールの基礎練をしながら、かつてのスタンダードを思い出して、少し新技術も取り入れながら、まずはそんなに難しくないルーティンを作りたいな、と。。それと、もう一組買って、予備のコールドスタンバイとか、両手で8つ玉もやってみたいのですが。。

 

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品質が全てを繋ぐ

動く、と、働く、の違いでも。。頭の整理をしつつ。。。

 

動く、とは、完成品に近づかない行為で、ムダをすること、です。。目的以外の動作をいいます。。目的とは、お客様に、製品やサービスをきちんとお届けすることです。。あるいは、それをサポートすることです。。

 

お客様第一、顧客志向こそが、皆のやる気を起こし、心をひとつにするのだと思います。。いいものをお届けしよう、と。。

 

働く、とは、工程を進めることです。。ちなみに、ムダを動詞にすると、動く、に変化します。。逆に、ムダをせずに、お客様に完成品に近づくことを、働く、といいます。。頑張って汗をかいて、あー疲れた、と言っても、何も進んでいないのかもしれません。。これは、なにも生産現場のことだけではなく、お客様に近づいてこそ、次の製品やサービスに近づいてこそ、働く、になっていくことを意味します。。

 

働くには、人べんが入っており、人が考える、という意味があります。。知恵を出して、働く、になるという考え方です。。

 

さて、自動化は、文字通り、手作業を設備や IT を活用して減らしていくことを意味します。。工場の生産ラインでは、どこまで自動化を行うか、設計段階で決定します。。完全手作業から完全自動までの間には、人と機械が協調するいくつかのレベルがあります。。

 

自働化という言葉にも、人べんが入っているので、機械に知恵を与える事を意味します。。例えば、部品加工で細長い穴を開けようとすると、削る前に、長い工具が折れていないか確認します。。もし折れていたら、そこで機械を自動停止させます。。折れたまま加工に入ると、不良品を作るか、工具が当たらずムダな時間を消費します。。多分、この自働化という言葉は、当たり前すぎて、あえて口に出して使う事はあまり無いのではないか、と思いますが。。発音も変わらないので。。

 

自働化は、平たく言いますと、人が使いやすい、いい設備を作る、導入するという事で。。QCDS を満足させるのが基本で、設計段階で故障を無くす FMEA とかやった記憶も。。まあ、4M の観点から、作業者を困らせる機械や IT はご勘弁という事で。。品質第一の QA(Quality Assurance)は必須なので。。最近の IT などでは、機能や性能の品質を伴いながら、使い勝手を十分に考慮した、開発設計段階での作り込みの検討が重要になってきている様に思います。。アジャイルもいいのかもしれませんが、センスが欲しい感じがします。。

 

この自働化とジャストインタイムが、トヨタ生産方式の2本柱と言われます。。自働化の起源は、1925年(大正14年)のG型自動織機1号機にまで遡ります。。糸が1本でも切れると自動停止する、ここからの発想と言われています。。

 

ちなみに、G型自動織機は、生産性向上とその自働化だけでなく、もとより壊れない事で有名で、また、味わいのある織物が織れるので、今でもまだ現役で活躍していると思います。。かつての織布工場での環境衛生を改善させた利点も、持ち合わせます。。リプレース出来ずに困った、とも。。

 

この様に、自働化は機械の話ですが、この知恵を人に改善として拡張していった歴史的経緯がありそうです。。こういうと、人は機械と一緒か、自働化と改善は一緒か、と思われそうですが、最近の IT もそうですが機械と人は協調して動作するので、トータル的に考えていくことが重要と思っています。。ヒューマンインタフェースなどもそうですが、オブジェクト指向を使えば、人と機械はモノとコトとして、クラスとメソッドとして、一体化して捉えることができそうです。。作業分担しているだけかもしれません。。

 

動くから働くへの転換は、つまりムダをなくしていく、という事で。。何をムダだと捉える事が出来るか、それが効率的に完成品に辿り着く、お客様に近づく自働化や改善の思考方法なのかもしれません。。品質第一を、大前提として。。

 

さて、マジックもクオリティが重要で。。多少の間合いなどの無駄に見える要素も、考えられた品質の一部分かもしれませんが。。

 

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自分で考える

二人の娘は、どちらも学費の安い所に行ってくれて、大変助かりました。。どういう勉強をさせたのですか、と、嫁さんは、たびたび聞かれたみたいですが。。子供の頃にボードゲームで遊んだのが良かった、という様なことを言っていたようです。。記憶力や考える力が、鍛えられたのでしょうか。。

 

上は、母親が行きたかったとつねづね言っていた所へ、1代おいて行ってくれました。。

 

下は、なんとなく行きたい気だけしていた所へ行ってくれました。。その学科では偏差値の逆転現象が起きていて、両方見に行って、研究より実務がいいのと、近い方にする、と、実質難しい方を選択しました。。

 

ウチの教育方針は、自分で考える、で。。どちらも、塾に行かずに良く来たね、と、言われたようです。。それも助かったのですが。。下は、最後の最後に、化学がわからない、と言い出して、少し個人指導で不明点を解消していましたが。。

 

この塾に頼らない方針は、高校の時、途中から塾に放り込まれただけで、ほとんど自分で勉強しなかった反省から来ています。。3年の時、前に座っていた今は横浜の開業医の友人は、物理だけでは大学に行けんぞ!、と、振り向いて心配してくれていました。。そんな状況で。。

 

ところで、寮で一緒だった先輩の所は、親子揃ってで、はて、どういう教育をされていたのか、今度お会いしたら聞いてみよう、と思っています。。多分、小学生の頃からの蓄積が違うのではないか、と、思っているのですが。。

 

さて、昔から好きなドイツのボードゲームは、ゲーム大賞やノミネート作品などが、クローゼットに積んであるのですが。。本当に、ドイツ人は好きみたいで。。自分の好みの作者を選ぶ事も出来るくらいの作品数があります。。

 

こんなものを良く作るなぁ、と。。僕にとっては、ドイツは、謎なのです。。カードゲームでは、スカート、というのがあるのですが、学生の時にチャレンジしましたが、難しすぎてとても出来ません。。英米コントラクトブリッジの方がなんとか出来そうです。。

 

数年前に、従妹が法事の時に帰国して、婿のドイツ人を連れて来ていたので、スカートをやるのか、と聞いてみたら。。騒いで、楽しむんだ、と言います。。もう、頭の中がどうなっているのか、実に不思議です。。

 

さて、これからは、もうひとつ下の時代ですが、どう育っていくのでしょうか。。最近、クローゼットからボードゲームが無くなっています。。のびのびと、興味ある方向へむかっていって欲しいものです。。

 

上は、ピアノを始めて音楽に興味があるみたいです。。嫁さんの影響からか、図書が好き、と言っていましたが、先日聞くと、体育と言っています。。下は、リモコンのボタンを押しまくったり機械モノを何でも触り、だんご虫やセミなど生物にも興味があります。。どちらも、タブレットをスイスイ使うので、ITリテラシーは高そうで実に驚いています。。上は、音声入力して楽しんでいます。。

 

さて、下の娘が最近、家から出て行ったので、3人目を楽しみに待っています。。

 

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